今回はパンパンにリポバッテリーが膨らんだら、どうすれば良いのかと疑問に思っているあなたのために書いた内容です。
ラジコンやドローンで初めてリポバッテリーを使うというビギナーの方の場合には特に不安になると思うので参考にしてみてください。
結論:リポバッテリーが膨らんだらすぐに廃棄しましょう。
まず先に結論ですが、リポバッテリーが膨らんでいるのに気づいたら、すぐ廃棄決定です。
リポバッテリーが膨らむということは劣化が進んでいる証拠です。
とは言っても、「リポバッテリーって高いし少しでも使えるなら、もったいないから使っていたい!」と心の中では思うかもしれません。
でも劣化が進んでいる状態から復活させようとして、煙が出て火災になるという事例もあるし、いつ煙が出て炎が起きてもおかしくない状況もあります。
あなたが危険にさらされるのと比べてみたら、リポバッテリーひとつの値段のほうがかなり安いですよ。
なのでリポバッテリーのパッケージがぷっくりと膨らんできたら、廃棄することをよく覚えておきましょう。
リポバッテリーの廃棄方法
リポバッテリーを処分する場合、残っている電流を放電させるために「塩水」を使います。
塩水の濃度は5%程度ですが、少なすぎるのが心配なら多めでもいいですよ。
この塩水を入れる容器は廃棄するリポバッテリーがすっぽり全部入る大きさを選びましょう。
ステップ1
まずは処分するリポバッテリーのプラスとマイナスの線を片方ずつ切ります。
このときに「めんどくさいから、一度にプラスとマイナスの線を切ってしまえ!」なんて馬鹿なことは考えないでね。
プラスとマイナスの線をニッパーなどで切ると、ショートを起こして火花が出ます。
もし万が一、燃えやすい服などをあなたが来ていたら燃えてしまいますよ。
なので焦らず、プラスとマイナスの線を切っていきます。
ステップ2
次は切った線の被覆をむいていきます。
被覆をとることで、塩水につけたときに効率よく電流を流すためです。
ただこの時も、プラスとマイナスの線がくっついてショートしないように注意しながら行いましょう。
最近では配線の被覆を簡単にとることができるツールがあるので、あると便利ですよ。
ステップ3
そして、次にリポバッテリーがすっぽりと入る容器(捨てても平気な容器がおすすめ)に塩分5%の塩水を用意します。
動画で紹介してる容器は捨てても良い、アメを入れる容器が空いていたので使いました。
リポバッテリーを塩水に入れたときの動画
ちなみにリポバッテリーを塩水に漬けるとどんな現象が起きるのか動画でご覧ください。
塩水につけると被覆をむいたところからシュワシュワと泡が出ています。
そしてこのまましばらく何日か置いておくとこんな漢字になります。
なにやら黄緑色したものが出てきて下に溜まっています。
こうなると処分がOKです。
自治体の決まりに従ってリポバッテリーを廃棄できます。
まとめとおさらい
危険なイメージが強いリポバッテリーですが、廃棄方法を正しくすれば劣化による火災も起きません。
劣化する原因は過放電と過充電、あとは経年劣化なのでリポバッテリーのパッケージが膨らんでいないか熱を持っていないか普段からチェックするクセをつけておくといいです。